本記事は以下の様なお悩みを感じてる人が読んで下さい!
- S&P500だけしか買ってないけど大丈夫なの?
- 他にも魅力的な投資銘柄を見つけたんだけど・・
- 今の自分にとって、本当にS&P500だけでいいのか教えて欲しい
長期的に安定している米国株インデックス指数のS&P500。
新NISAが始まってから日本国内でもS&P500の人気がさらに高まっています。
でも、もしその1銘柄の暴落が来たら怖いから、なにか他でリスク分散したいと悩んでいる人も増えています。
私は投資歴約20年で、株式資産2000万超えまでコツコツ増やしてきて、ファイナンシャルプランニング技士の国家資格も取得している株好き&お金好きな人間です。
今回の記事では、
- S&P500だけを保有していれば良いタイプの人
- S&P500以外にも銘柄を増やしても良さそうなタイプの人
の2通りのタイプがあることを解説しています。
この記事を読んで頂くと、あなた自身がどちらのタイプかが分かり、余計なことを考えなくていい状態になります。
確実に資産が増えていく「ほったらかし投資」を実現したい人は、是非参考にして頂きたいと思います。
S&P500だけでいい4つのケース
①:10年以上放置できる人
S&P500の様なインデックス投資は、値動きがマイルドで上がるときも下がるときも1日で何十%も変化しないものです。
一喜一憂する必要もないし、毎日値動きをチェックする必要もない。
「銀行に預金してるよりは、毎年少しずつでも増えれば十分だ」と、余裕の気持ちで10年以上ほったらかしでいいい人にとっては、S&P500だけで十分だと思います。
平均利回り8%超えのS&P500を10年以上保有している人で、元本がマイナスになっている人は、世の中にほぼいないのが歴史事実なのです。
とにかく、長期でほったらかし投資が可能なら何も問題ないです。
②:投資総額が1000万以上の人
一般的な金銭感覚でいうと、1000万円は大きな金額ですよね。
何億も現金を持ってる人にとっては大きな金額ではないかもしれませんが、私自身も1000万円と聞くと大金だと感じます。
もし1000万円以上の大きな金額で株式を買うのであれば、個別株よりもインデックス指数を買っておいた方が逆に安心です。
個別株の方が値動きが激しいし、インデックス指数の様に長期的に必ずしも上昇しない銘柄もあるからです。
「S&P500の今後の見通しと10年後の予想」の記事にも書きましたが、S&P500は1957年から2024年現在まで約119倍も上昇している最強のインデックス指数なのです。
③:40代以降の子どもの教育費が増加する世代
30代後半から40代になってくると結婚して家庭をもち、子どもが生まれて家族が増える時期です。
子どもが中学生くらいになってくると、高校進学から大学進学のための学費も現実問題として直面してきます。
この時期には個別株よりもリスクの低いインデックス投資だけであれば、元本がマイナスになっている可能性は低いと思います。
仮にマイナスになっていたとしても、大きな比率ではない可能性が高く、子どもの為の学費が必要になったとしても、いざとなればS&P500の資産を売却して現金化し、それを学費に充当することもスムーズになります。
もしこの時期に個別株で大きなマイナスになってしまっていたら、家族全員の人生設計に狂いが生じるので、S&P500だけ持っている方が無難です。
④:忙しくて株の勉強ができない人
それと、「忙しくて株の勉強なんてしてる暇なんてないよ!!」という人も、S&P500だけでいいです。
その理由は
- そもそもS&P500だけでも、平均利回りが8%以上あるから
- 忙しい人の方が自然にほったらかし投資ができるから
- 投資の勉強量=利回り増加ではないから
株の勉強をしたからといって、S&P500の平均利回り8%以上を実現できる保証なんて無いのです。
インデックス投資はとても退屈な投資方法で時間が掛かりますが、時間軸を長くすればするほど資産が増えていくものなので、S&P500だけでも長期的にはあなた自身の老後の資産形成に貢献してくれるでしょう。
S&P500以外にも買ってもよい3つのケース
インデックス投資をメインとして保有するほかに、それ以外の銘柄を追加購入しても良いタイプの人もいます。
①:年利8%以上を狙いたい人
インデックス指数に投資する場合、今までの平均利回りは約6%~8%です。。
この利回りでも銀行預金の利率よりはるかに良いので、これで十分と言えば十分なのですが、これ以上の利回りを狙いたい人はS&P500以外の銘柄を狙う必要が出てきます。
例えば、
- ナスダック100指数
- アメリカの半導体指数株(SOX)
- 個別株
ナスダック100はアメリカのハイテク企業100社の指数で、S&P500より価格変動が激しいです。
他にも業種別の指数株などもあり、近年ブームになっている半導体企業群の指数でSOX指数という商品も人気です。(ETFという上場投資信託)
※アメリカのSOX指数に連動したETFは日本国内市場でも購入可能(グローバルX半導体ETF)です。
さらにリスクをとれる人にとっては、いわゆる個別株でハイリターンを狙うこともできますが、個別株はリスクが大きいので、まずはナスダック100や半導体指数(SOX)から検討することをオススメします。
3指数のパフォーマンス比較
上のグラフを見てみると、ナスダック100や半導体指数(SOX)の方がS&P500と比べて値動きが大きいことが分かります。
②:20代30代の若い人
投資はスタート年齢が若ければ若いほど有利になります。
特に20代や30代で未婚の人であれば、ある程度のリスクをとってハイリターンを狙うことも可能になります。
若いうちであれば、投資で失敗したとしても取り返すチャンスはいくらでもあるからです。
S&P500だけでは物足りなく感じる人も出てくると思うので、そんな人は他の銘柄に追加投資してもよいと思います。
先ほどの棒グラフを見ても分かるとおり、個別株でなくてもナスダック100や半導体指数(SOX)でも年利30%を超える年もあり、十分魅力的な商品があるのです。
③:株の勉強ができる人
書籍などで株式投資を本格的に勉強する意欲がある人も追加投資しても良いと思います。
ただし、いくら勉強したとしてもインデックス投資の利回りより大きく資産を増せるとは限りません。
勉強することは良いことですが、知識レベルが上がれば上がるほど強欲になり、いろんな銘柄に目移りしてしまい、かえって損をしている人も私のまわりに多いです。
私の知り合いで、株式投資の勉強をしているうちにリスクの高いレバレッジ型商品に手をだし、2022年の下落相場で約7割の損失を出してしまった人もいるくらいです。
それくらいなら時間をかけずにインデックス投資だけしていた方が良かったのにと個人的には思いますが、金融リテラシーを向上させる目的の勉強であればどんどん勉強するべきです。
- 強欲になりすぎない
- レバレッジ型の商品に手を出さない
- 個別銘柄は場合によっては損切りの必要性も認識すること
上記3点の注意点を常に意識して勉強して下さい。
まとめ
今回の記事では、S&P500だけを保有しておいた方が良いケースの人と、他に追加投資しても良さそうな人もいるという事をご理解頂けたと思います。
この記事を最後まで読んで頂いたあなた自身は、どちらのケースになるのかを良く考えていただき、老後の資産形成のための投資活動を頑張って頂きたいです!
※初心者の方を対象に、「積立NISAでおすすめ銘柄の組み合わせはこれだ!」という記事も参考にして頂けたら嬉しいです。