本記事は下記のお悩みを感じてる人が読んで下さい!
- S&P500は最高値付近だし、今から買ったあとの暴落が怖いなぁ・・
- でも今買っておかないと、どんどん乗り遅れそうな気もするし・・
- ロシアや中東などの地政学リスクで暴落予想してる人もいるけど・・
- もし本当に暴落したらどこまで下がるんだろう?
- 結局、「正しい買い時」は存在するの?
2024年以降、史上最高値を度々更新し続けているS&P500。
「乗り遅れたくない心理」と「買った後に暴落が来たらどうしよう・・」という2つの対極的な心理で悩んでいる人もたくさんいると思います。
私自身は株式投資を始めて20年以上経ち、良い時期も悪い時期も経験してきた身として、「S&P500を今買うべきかどうか」の答えが私自身の中に持っています。
そこで今回の記事では、6000ポイントに迫って最高値付近にあるS&P500指数を「今からでも買うべきか?」というテーマで解説します。
この記事を読んで頂くと、「積立て投資であれば、いつ買いはじめても良いんだな!」という根拠を知ることができます。
老後の生活の為の資産形成に、「S&P00の積立て投資」がいかに堅実な投資手法なのか理解出来ますので、是非最後まで読んで頂ければと思います。
目次
最高値付近のS&P500を買ったあとの暴落が怖い人へ
2024/11/20時点でのS&P500は5,916.98ポイントで6000ポイント付近にあり、史上最高値付近にあります。
初めて買う人にとっては今から買いはじめて大丈夫なのか不安があると思います。
・今買っておかないと、どんどん乗り遅れそうな不安もある
逆に今買っておかないと3年後は今よりももっと高値になっている可能性もあるので、ただ指をくわえて様子見をしていても、乗り遅れてしまいそうな不安もあるでしょう。
日本人は基本的に逆張り投資が好きで、「下がった局面で反発を狙って買う」という人が他の国よりも多いです。
だから上昇局面で買っていく事に、なんとなく抵抗感があるのです。
それには理由があって、バブル崩壊以降日経平均が何十年も高値を更新してこなかったので、「株価が上昇し続けるか確信が持てない」と潜在意識の中にあるからなのです。
でも大丈夫です。
S&P500は長期的にはずっと上昇トレンドを継続していて、この記事にも書きましたが、今後も長期的な上昇が継続される可能性が高い米国株インデックス指数だからです。
・過去30年間の暴落は3回
長期的な上昇トレンドだとしても、たしかに暴落局面は存在します。
下のS&P500の3ヶ月足のチャートを見て頂くと、過去30年の間に暴落局面は3回ありました。
- 2000年のITバブル崩壊(3年間で約46%下落)
- 2008年のリーマンショック(1年間で約38%下落)
- 2022年の継続利上げ局面(1年間で約20%下落)
ちなみにコロナショックの時も暴落したイメージがありますが、3ヶ月足のチャートで見ると短期間で戻しているので、今回は暴落局面にいれていません。
・過去の暴落後には100%高値更新している
株価が下落し始めると、「これから暴落がくるんじゃないか・・・どうしよう・・」と思うのが人間の心理です。
しかし、
今まで60年以上の歴史の中で、どんな暴落局面が来ても必ず反発し、その後に高値を100%更新し続けてきているのがS&P500なのです。
※ちなみに日本人の潜在意識にある「上昇し続けるか不安の素」になってる「日経平均の3ヶ月足チャート」は以下です。
これを見ると、30年以上高値更新出来なかったわけなので、日本人がなんとなく株式投資に対して不安になるのも無理はありませんね。
・暴落後も必ず回復する理由
なぜアメリカ株はどんな暴落局面が来ても回復するのか?その理由は簡単です。
主な理由
- 世界一の経済大国である
- 生産年齢人口が今後も伸び続けるから
- 世界最先端のハイテク企業のほとんどがあるから
他にも理由を探せばいくらでもありますが、簡単にいうと上記3つです。
GDPが世界一だけでなく、15歳から64歳までの生産年齢人口(その国の生産性に大きな影響をあたえる年齢層)が、日本と逆で今後も数十年にわたって伸び続ける見込みがあるのがアメリカです。
それにアメリカという国は、毎日のようにイノベーションが生まれて、世界中の優秀な頭脳が集まり、その優秀な人達がどんどん起業して成功できる国でもあります。
いずれ中国やインドにGDP自体は抜かれたとしても、世界中のハイテク企業が存在し続けるのはアメリカだと言われています。
これらが暴落後も必ず回復する理由です。
S&P500が暴落する5つのリスク
いくら暴落後に復活すると理屈では分かっていたとしても、実際に下落するのは気分も良くないし、その時に慌てたくないので、事前にどんな暴落リスクがあるかを理解しておくことも重要です。
以下に5つの暴落リスクをピックアップしてみました。
- ロシア・ウクライナ戦争
- イラン・イスラエル問題
- 中国の台湾侵攻
- 地震などの震災
- 米国の景気後退
・ロシア・ウクライナ戦争
ロシアがウクライナに侵攻を始めたのは2022年2月24日。
実際にニュースが流れたのは日本時間のお昼前後で、日経平均はその瞬間大きく下落しました。
その日の夜にアメリカ市場がオープンした時は、下記の日足チャートの様に前日比マイナスで始まったけど、終値は前日比よりプラスで終了しました。
※この時期はアメリカが利下げ局面から利上げ局面に転換した時期で下落トレンドが始まり、ロシア・ウクライナ戦争がアメリカ株に与えた影響はかなり少なかったです。
・イラン・イスラエル問題
イランとイスラエルは今に始まったことではなく、過去数十年間ずっとケンカをしている間柄で常にお互いにプレッシャーを掛け合ってきました。
そんななか、2023年10月7日にハマスがイスラエル国内で開催されていた音楽フェスを奇襲して騒動が拡大しました。
この日は土曜日だったので、アメリカの株式市場が閉じていたので、月曜日に注目していましたが、実際には下記の様に影響はほとんど無かったです。
有名な投資格言
遠くの戦争は買いである
格言にもあるとおり、アメリカが直接関与していない遠い地域の戦争があったとしても、実際にアメリカ株に対する影響は少ないのが歴史的事実です。
・中国の台湾侵攻
今回の5つの暴落リスクの中で、最も暴落リスクが高いのがこの「中国による台湾侵攻」です。
中国は毎年軍事費を増やしている目的が「台湾侵攻」の為だと軍事専門家も分析しています。
もし本当に中国が台湾侵攻を始めたら、日本国内にある在日米軍と直接戦争になる可能性があるので、このリスクが最も高いでしょう。
そうなると、日本株がクラッシュするのはもちろん、アメリカ株も2000年のITバブルか、それ以上の暴落もあり得ると思っています。
・地震などの震災
結論からいうと、アメリカも地震が比較的起きやすい地域が西海岸(カリフォルニア州サンフランシスコ等)に存在しています。
しかし、日本の地震確率よりも10%以下といわれていて、日本よりは遙かに地震のリスクが低いといえます。
仮にサンフランシスコで大きな地震が発生したとしても、アメリカ株全体への影響は少ないです。
例えば、2024年4月5日金曜日の午前中に、アメリカ東部のニューヨークに近い場所でマグニチュード4.8の地震が発生したことがありますが、下記の日足チャートで確認すると全くと言っていいほど影響はありませんでした。
アメリカ株において、アメリカ国内で地震が起きたとしても大きな影響は無いと結論づけることができるでしょう。
・米国の景気後退(リセッション)
もともと景気というのは循環するもので、良い時期があれば次は良くない時期が来ての繰り返しが自然の摂理であり、リセッション(景気後退)自体を恐れても意味がないと思っています。
実際に過去の景気後退局面でS&P500がどのような動きをしてきたかを見てみましょう。
上の表は過去の景気後退局面の時の期間と、株価が底を付けた後にどの位上昇したのかが分かるデータです。
景気後退期間はそれぞれですが、過去の景気後退局面で株価が底をつけてからは、全て上昇に転じてきた事実があります。
景気後退が来たら
リセッション局面では、その後の株価が上昇していくエネルギーを貯めている期間なので、リセッション自体を恐れる理由はないのです。
S&P500を「今買うべきか?」の答えは明確です
結局、S&P500への投資は長期目線で見れば成功する確率が極めて高い商品だということが理解してもらえたと思います。
株価の暴落や景気後退(リセッション)局面になったとしても、長期でコツコツ一定額を積立てしていく事が正解なのです。
もっとも大きなリスクを考えるとすれば、中国の台湾侵攻だと思いますが、絶対に起きるかどうか分からないのが現状です。
しかし、起きるかどうか分からない事象を恐れて何も投資しないという選択も、逆に機会損失になります。
暴落局面の対策方法はただひとつ、時間軸を分けて長期積立て投資すること。
つまり、「S&P500を今買うべきか?」の答えはYESが結論です。